ウェブサイトに動画を使うことも増えてきましたが、モバイル環境で閲覧しているユーザーのことを考えるとあまり重い動画を再生するのは好ましくありません。ウェブサイトに最適なサイズで動画を書き出して、重い動画データをアップしないようにしましょう。動画の容量は、解像度とフレームレートとビットレートコーデックの3要素で決まるそうです。
動画の容量について
簡単にいってしまえば、高音質な音声と大画質の画像がめちゃめちゃヌルヌル動く動画なら容量は大きくなるということですが、それらを解像度、ビットレート、フレームレートという3要素でわけて考えると理解しやすいです。
解像度(画面解像度)
動画の各フレームに含まれている画素数(ピクセルの数)です。1920px × 1080pxの画面サイズはフルHDといわれ業界基準となっています。昔はHD動画(720×480)やSD動画(1280×720)もありましたね。今は、4K(3840×2160)や8K(7680×4320)もあります。
Youtubeの画質設定部分をみると「1080p60」のような表記が見られますが、pの前の1080は画面の縦幅を表すそうです。「1080p = 1920px × 1080px」を指すようです。pのあとの60はフレームレートを指します。フレームレートについては後述します。
フレームレート
フレームレートは、1秒間の動画が何枚の静止画像で詰め込まれているかを表します。単位はfpsです。カクカクした動画はフレームレートが低く、ヌルヌルした動画はフレームレートが高いということになりますね。監視カメラと違いスポーツでは高いフレームレートが要求されるため、カメラそのものを変える必要があります。
フレームレートの種類 | おもな用途 |
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3~5fps | 一般的な防犯カメラ・監視カメラ |
24fps(23.98fps) | 映画 |
25fps | 欧州のテレビやDVD(PAL圏内) |
30fps(29.97fps) | 日本のテレビやDVD(HTSC圏内) |
50fps | 欧州の4K・8KテレビやDVD(PAL圏内) |
60fps(59.94fps) | 日本の4K・8KテレビやDVD(HTSC圏内) |
120(119.88fps)〜240fps | 一部のスポーツ用途カメラ、ゲームや3D映画など |
ビットレート
ビットレートは動画の1秒間あたりのデータ量を指します。単位はbpsです。音声と映像のそれぞれにビットレートが存在し、それぞれ「音声ビットレート」「映像ビットレート」と呼ばれるそうです。解像度が高くフレームレートも高い動画であれば、映像ビットレートは大きな値をとります。
コーデックと動画の拡張子
先ほどの3要素で動画の基本的な容量は決まります。このあと動画は、映像と音声それぞれ圧縮し暗号化し変換する(コーデック)ことで容量も変わるようです。MP4ファイルでも、映像コーデックはH.264/MPEG4-AVCで、音声コーデックはAACというようにそれぞれ動画によって変換形式が違うこともあるそうです。