GoogleAppsScriptで議事録を自動で作成する

Googleドキュメントの議事録を自動作成する方法

GoogleAppsScript(GAS)を使うことで様々なGoogle製のアプリをプログラムで自動化することができます。今回はGoogleドキュメントで議事録を自動作成するプログラムを解説します。

議事録とその自動作成プログラム

自動作成された議事録の見本

プログラムを実行するとドキュメントのファイルが自動で作成され、タイトルや日付、参加者入力欄が自動で挿入される仕組みになっています。

  • ファイル名:「日付_議事録」
  • タイトル:「議事録」
  • 日付:「Y/m/d」形式、今日の日付
  • 参加者:空欄

プログラムの見本

見本の議事録を自動で作成するためのGoogleAppsScriptプログラムです。

function createMinutesTemplate() {
  var today = new Date();
  var year = today.getFullYear().toString();
  var month = (today.getMonth() + 1).toString();
  var date= today.getDate().toString();
  var title = year+month+date+'_議事録';
  /* GoogleDocumentを任意の名前で作成する */
  var minutes_template = DocumentApp.create(title);
  var body = minutes_template.getBody();
  /* 本体にタイトルを挿入する */
  body.insertParagraph(0, '議事録').setHeading(DocumentApp.ParagraphHeading.TITLE).setAlignment(DocumentApp.HorizontalAlignment.CENTER);
  /* 本体に今日の日付を挿入する */
  body.appendParagraph('日付:'+year+'/'+month+'/'+date).setHeading(DocumentApp.ParagraphHeading.NORMAL).setAlignment(DocumentApp.HorizontalAlignment.RIGHT);
  /* 本体に会議の参加者入力欄を挿入する */
  body.appendParagraph('参加者:').setHeading(DocumentApp.ParagraphHeading.NORMAL).setAlignment(DocumentApp.HorizontalAlignment.RIGHT);
}

プログラムの作成手順

GoogleAppsScriptを新規作成する

Googleドライブの新規ボタンから、GoogleAppsScriptを選択してファイルを作成します。

議事録をGoogleドキュメントで作成する

DocumentApp.create('ファイル名を入力する');

議事録をGoogleドキュメントで作成するために、DocumentAppのcreateメソッドを使います。「任意のタイトルでGoogleドキュメントを作成する」という命令です。作成するファイル名を文字列として引数にとります。

作成したドキュメントの本文を取得する

minutes_template.getBody();

先ほど作成した議事録のGoogleドキュメント(Documentオブジェクト)のgetBodyメソッドを使って、ドキュメントの本文を取得します

本文にタイトルを挿入する

body
.insertParagraph(0, '議事録')
.setHeading(DocumentApp.ParagraphHeading.TITLE)
.setAlignment(DocumentApp.HorizontalAlignment.CENTER);

取得した本文でinsertParagraphメソッドを実行することで文章を挿入することができます。0番目の位置に’議事録’という文字を挿入しています。返り値は実際に挿入したParagraphです。

ParagraphでsetHeadingメソッドを実行します。Googleドキュメントでは、文章に見出しや本文といったスタイルを設定することができます。今回は、「議事録」をタイトルとして設定しています。

また、ParagraphでsetAlignmentメソッドも実行します。これは、文章の水平方向の揃えを指定できます。左揃えや右揃え、中央揃えなどです。今回は、「議事録」を中央揃えとして設定しています。

日付、参加者を挿入する

タイトルと同じ要領で日付や参加者も入力していきます。日付や参加者は右揃えで文字のスタイルは本文と同じにしています。

プログラムを実行する

作成したプログラムを実行することで、連携したGoogleドライブ上にGoogleドキュメントで議事録が自動生成されます。いろいろアレンジしてみることで活用の幅はもっと広がりそうです。

GoogleAppsScript公式ドキュメント

https://developers.google.com/apps-script

まとめ

今回は議事録を自動生成するプログラムを解説しました。GoogleAppsScriptは手軽にはじめられて簡単な命令で多くのことができる優れものなので、ぜひ自分なりに活用してみましょう。GmailやスプレッドシートやスライドなどもこのGoogleAppsScriptから操作できるので、おためしあれ。

この記事をかいてみての感想

https://eclair.blog/wp-content/uploads/2019/11/seta-1.jpg
Yuto Seta

GoogleAppsScriptに関する質問やブログ記事として解説して欲しいテーマなどあれば、ぜひコメントまってます!

▼改善点
1記事に1テーマ、もっと単純明快なメッセージでブログ書いた方が読みやすい気がする。読者が誰なのか、もっと明確にシンプルに記事をかくことを心がけたい。

▼GASでこんなのつくれるよという提案
議事録もそうですが、フォームからお問い合わせメールを自動送信するプログラム、スプレッドシートの日本語リストを全てGoogle翻訳で英訳するプログラム、ドキュメントで印刷用のアンケートフォーマットつくる、など色々組み合わせ次第では業務効率化なども行えそう。

▼書き足したい内容メモ
議事録をアレンジしてノンプログラマや駆け出しエンジニアでもいじって実行できるような解説を書き加えたい。まだ、応用するには難しいかも。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です